2016年10月23日日曜日

看護師 山名敏子先生のリンパケア体験。

山名敏子先生のリンパケア

看護師である山名先生が日本鍼灸療術医学会に入会されて半年程になりました。今回ようやく施術を体験させていただく事ができました。

山名先生の素晴らしい経歴は後述しますが、「セラピストとして活躍するためにはしっかりとした医学知識を学んでいただきたい」という志から、山名リンパケア研究所付属ルン・リンパケアアカデミーを設立し、看護師を中心に多くの卒業生を全国に輩出されています。

山名先生は、これまでのセラピスト育成において、施術を行なう最低限の鍼灸師等が学ぶ基礎医学(解剖・生理学・栄養学・公衆衛生学・関係法規等)を学んだ事を示す公的な基準と、それを公平に取得できる資格という必要性を常に感じていたそうです。


そして、ご縁があって医学会に加入後、全国統一「基礎医学検定」のテキストをご覧になられ、山名先生自らこの検定制度に賛同していただき、今後もこの全国統一「基礎医学検定」を共に推進して行く事となりました。

やはり、より安全なケアを行なうためには、実際に施術を行なう鍼灸師レベルの基礎医学知識が必要となります。つまり、このことは国内において、施術を行なう者が学ばなければならない最低限の基準(国家資格レベル)となるからです。

山名先生はこの基礎医学の部分について、看護師との専門性とは異なる鍼灸師や柔道整復師が学ぶ基礎医学をより深く学ぶということを以前から重視され、生徒に教育を行なってきました。

全国統一「基礎医学検定」はこれまで、多くの看護師、助産師が講習会を受けられ、受験しています。

今後は山名先生にも医学会に大きく貢献していただきたいと考えています。

このルン・リンパケアは風のように爽やかな、そして優しい気に満ちあふれた施術です。


オイルを使わない手技でのリンパマッサージの施術を受けさせていただきました。オイルを使った手技よりも、よりリンパを流す事ができるようです。とても気持ちが良いです。次回はオイルを使用したリンパケアを体験したいと思います。^^


全身のリンパの流れを調整していただきました。
感謝です。


山名先生の施術を受けて感じた事はタッチの感性です。皮膚下の脂と筋膜までの感触を経験から瞬時に察知し、手技療法の流れを組み立てています。これはノイズの無い施術を行なうために必要なことです。素晴らしいです。

これからの施術は、いろいろな用途や症状に合わせて、適した療法を選択し、それぞれの専門性を発揮できる総合(そうごう)治療が求められています。そのためには、施術家同士の信頼が必要であり、やはり学術知識の基本ラインを定める必要があります。この点から、現在の医師主導の統合(とうごう)医療がうまく機能しない根本の理由が浮き彫りになります。

さらに、もともと、伝統医療、民間療法、つまり代替医療は西洋医学とは異なり、西洋医に統合される必要性がないのです。代替医療の良さを失う事になりかねません。

セラピストの自主独立。このことが、総合(そうごう)医療にも、統合(とうごう)医療にも良い形でつながっていくと考えられます。

しかし、これからはその一歩先を見て、代替医療という多様な業界に秩序と信頼を築いていく必要があります。今のままでは、どれほど懸命に施術を行ない、生計を立てていても、この民間療法業界という無法地帯から抜け出ることはできません。

日本鍼灸療術医学会は発足以来、それぞれの症状に合わせ、療法を使い分け、それをコーディネートできる総合的な知識を有する代替医療診断士のような存在が必要となることを提示してきました。次回にこのあたりを説明します。


現在、看護師が学ぶメディカルリンパマッサージの他、メディカルという文字を安易に使用した民間レベルのリンパスクールが多く見受けられます。ハンドマッサージやフットマッサージ、○○マッサージも実に多いです。

医療でのメディカルリンパマッサージは包帯法も必要となりますし、ケアできるものと出来ないものを判別する能力が問われます。
このような観点からも、まず、リンパマッサージを教えているスクールやサロンでの講師の国家資格(看護師であるか等)の有無を必ずご確認ください。

日本鍼灸療術医学会は総合(そうごう)治療院構想として、リンパマッサージの重要性を認識しています。そのため、有資格である事、または「基礎医学検定」、「臨床医学検定」を修めている事などを踏まえて、適切なリンパケアのあり方を考慮し、推進していきます。

安全なケアは、どの療法においても必要不可欠ですね。



それでは、山名先生の経歴をセラピーネットカレッジより添付します。

山名敏子
看護師、リンパケアリスト
一般社団法人リンパケアリスト協会顧問
NPO法人E-BeC(乳がん患者支援団体)理事
KO CLINIC 顧問
癒しのケア研究会 代表理事

経歴
1951年
栃木県にて生まれる
1970年
東京都立代々木高校卒業
1986年
川越医師会付属高等看護学院卒業
旧国立西埼玉中央病院就職
1989年
聖路加国際病院(クリーブランドクリニック分校)ETスクール修了
1994年
川口市立医療センター入職 看護師長、副看護部長などの任に就く
1998年
日本看護協会 皮膚排泄ケア看護認定看護師資格取得
(2013年度にて終了)
2006年
千葉大学大学院 看護研究科 地域高齢者看護システム管理学修了
2007年
白鳳女子短期大学 認定看護師教育センター 准教授
2008年
日本メディカルリンパアカデミー プロ科コース修了
2009年
東都医療大学就職 ヒューマンケア学部 看護学科 准教授
NPO法人 日本メディカルリンパア協会 指導者資格取得
2010年
群馬大学統合医療プロジェクト室後援NPO法人統合ケア教育研究所主催 ホリステックタッチ、プロフェショナルコース修了
小淵沢にあるガーデンコテージ・ポリアンナにて山名リンパケア研究所兼リンパケアサロン設立(以後、現在まで不定期にオープン)
2011年
東都医療大学退職
山名リンパケア研究所付属ルン・リンパケアアカデミー、ルン・リンパケアサロンを西川口に開設
癒しのケア研究会設立
2012年
中国道家医学気功八卦循導総部認定気功師 初級取得
「癒しのリンパケア」DVD発売(イーマ株式会社 TRYフォーラム)
2013年
自然医学整体研究所 ビーイングタッチセラピスト取得
2014年
『癒しのリンパケア』出版(医学と看護社)




お問い合わせ

0 件のコメント:

コメントを投稿